社会人、主婦、学生の女3人
雨の九州ツーリング

'90 HONDA BROS Product-One と
ツーリングレポートが レディスバイク '91.12号に掲載されました。以下記事全文です。

わたしはバイクに見せられてしまったワープロの講師。昨年、限定解除で親しくなった美香ちゃんと今年はどっかツーリングに行こうねと約束した。当初は四国一周の予定のはずがふと九州一周に変更。主婦でバイクに乗る友人の野村さんも誘い、主婦、学生、社会人という変わった取り合わせの女3人ツーリングとなりました。

九州上陸!
案内人は、九州らしい日南くん


<3月29日>
 のっけから雨、雨、雨・・・。ポタポタと軒から落ちる雨音で目が覚める。「やっぱり雨か・・・」とつぶやきながらベランダの窓から外を覗く。カッパを着込み、午前6時、高松を同行者の野村さんと出発する。
 最初小降りだった雨もしばらく走るうちに大降りとなり、四国横断自動車道はトラックの水しぶきをかぶりながらの走行となる。途中、小松町の喫茶店で休憩し、外に出ると雨は止んでいた。だが、またいつ降るか油断が出来ないので、そのままカッパを着て再度出発!
 県道、伊予〜川内線に入るつもりが、曲がりそこねて松山の手前まで走ってしまい慌てて適当なところで左折。無事八幡浜港に到着したものの、時刻は出発5分前!!さすが方向音痴の私。

 フェリーの中では、福岡出身のその名も九州らしい日南クンと過ごす。フェリーを降り、臼杵(うすき)から竹田までは日南クンに案内してもらえた。ところが、竹田から近道の県道に入ったら全然道がわからなくなってしまう。道を尋ねたおしさんが新設に軽トラックで途中まで道案内してくれたがそこからの道のひどいこと!
 (このときに道案内してくれたおじさんとずーっと年賀状のやり取りをしていた、が、昨年暮れ、ご家族の方からこの世を去られた旨のはがきが届いた。すごく寂しい思いがした)
 舗装はしてあるものの、アップダウンの激しい狭いクネクネ道で、急に砂利に変わっているところが何箇所もあった。本当に高千穂までいけるのだろうかと不安を感じつつ走り続けた。
 そしてやっと国道に抜けたとき、納得してしまった。「国道でこれなら、県道はあんなものでも仕方ない」と。
 無事に高千穂YHに着いたのは6時半過ぎ。その日は食事を済ませ、夜神楽(よかぐら)を見物に行った。
(本日の走行351km)
<3月30日>
 本日はYHに主博していた大阪の学生3人グループと、青島までご一緒させてもらうことに決定。
 まずは、高千穂峡へ。ところがここで、上り坂の左側に素直に駐車して、左に足を着いてしまったため、バランスを失ってBROS初の立ちゴケ。クラッチレバーとチェンジペタルが少し曲がってしまった。でも高千穂峡はまさに写真で見た通りの美しさ。その後、付き合いよく、野村さんも立ちゴケしてしまったが、気を取り直して高千穂神社の大杉を見学。そして日南海岸に向かって再び5人で走り出した。
 目の前に青い海が広がった。休憩したドライブインはサーフィンのメッカらしく、サーファーで賑わっていた。いよいよ待ちに待ったフェニックス通りこと一ツ橋有料道路に突入!南国ムード漂うこのルートは、やはり素晴らしく、感動してしまった。白バイさんを気にしつつ走っているところをみんなで撮影し合った。
 彼らは都井岬のYH。私たちは青島のYHに宿泊するので途中でわかれた。
(本日の走行167km)
あ!パトカーだ
その後にナント美香ちゃんが・・・


<3月31日>
 青島YHのさくらは満開で素晴らしく、バイクと一緒に写真をとろうと思っていたのにどしゃ降りの雨・・・。昨日のうちに撮っておけばよかったと後悔・・・。堀切峠も素通り、鬼の洗濯板は満潮で見えず、がっかり。
 ま、女性ですから、安全の神様・鵜戸神社だけは行っておこうと思い、駐車場に到着したら小ぶりになってきた。
 将来(!?)安産でありますように、と祈り、交通安全御守りを買う・・・!?。そして都井岬へ。また本降りになってくる。噂に聞く野生馬がいない代わりに、サルが道の真ん中に座り込んでいた。
 どしゃ降りの雨の中、灯台へ到着。仕方がないのでヘルメットをかぶったままカメラに向かい ピース!
 都井岬のレストランで食事を済ませ、土産物に時を忘れて見入る。買い物を済ませ、外に出ると空には嬉しいことに太陽が顔をのぞかせていた。
 さて、今回、最初から同行するはずだった美香ちゃんは、用事ができたため、今回、国民宿舎佐多岬荘で合流の予定。早く行かなくてはと、佐多岬へ急ぐ途中、志布志(しぶし)で信号待ちをしているとパトカーが目に入った。「事故かな?」と何気なく見ていると、おまわりさんの後ろから女の子ががっくりと肩を落としてついて行く姿が見えた。「あー!美香ちゃん!」と大声で叫ぶと野村さんも気がついた。あわててバイクを停め駆け寄る。
 話を聞くと、車に巻き込まれクランクケースカバーが割れてしまったとのこと。一緒に警察について行った。事情徴収が済んだあと、イブスキサイクルというお店にバイクを見に行く。電装系は大丈夫だが替わりのカバーが3日後でないと入らないと言う。GSX-250Rの中古から借りようと思ったあそれも見つからず、がっくり。でも事故の相手の方がとても親切で、板金屋さんに、壊れたカバーを持って行って応急処置をしてくれた。だがそれも明日にならないと大丈夫かどうかは分からないとのこと。
 仕方なく、明朝、美香ちゃんからの連絡を待つことにして、2人で佐多岬に向かって出発した。佐多町に着いた時は、もうすでにあたりは暗く佐多岬に向かう道はアップダウンの激しく険しい道。本当に、灯りの「あ」の字もないくらい真っ暗でヘッドライトの灯りを頼りに本当に無事つくのだろうかと、恐怖を覚えつつの走行となった。
 午後8時半、ようやく佐多岬荘の看板を見たときはホッとした。広い食堂の中で2人だけの食事を済ませ、部屋に戻ると8畳間の畳の上で再びホッとした。明日は美香ちゃんと無事走れますように、と祈りながら眠りについた。
(本日の走行206km)
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